あまりにも時流についていけてなさすぎるため、今季はテレビドラマ2本、テレビアニメ2本を視聴。
なかなか全てリアルタイムとはいかなかったものの楽しかったので、来季も何か観てみようと思う。しかし放送中の作品を観るのは本当に久しぶりで、結構大変だった。
感想には重大なネタバレを含む。有名人の方呼び捨てにするの違和感あるんだけど、さん付けしたらそれはそれで変な文章になってしまったのでお名前敬称略で失礼。
ドラマ
最愛
キャスティングがとても良かった。
まず吉高由里子の高校生からの社長のギャップが良くて、初めの事情聴取での「覚えていません」の迫力、メイク濃いめの美人がつっけんどんていう感じがいかにもファムファタール。そういうの、宇多田ヒカル氏曰く人生狂わすタイプ、好きだ。割と早めに大ちゃんにデレててちょっと残念だった。作話上どうとかでなくて、もっと見たかったの意味で。
優は割と最初の方からチラ見えしていたけど、高橋文哉が中高生くらいにも成人とかもっと上にも見える絶妙なバランスで、優なのかを確信出来なかった。日に透けて消えそうな透明感にもキャラクターの儚さがよく表されていた。普段の写真を見るとここまで少年ぽさがある訳ではないようなので、ヘアメイクや衣装もよくマッチしていたのだと思う。
特筆したいのが田中みなみ、本当は恐らくもっとキラキラしているだろう人がそれを抑えてやさぐれているという演技がそのまま、橘しおりの本来自分はこんな人間じゃないはずという想いに重なってハマっていた。初めて劇中の彼女を見た時はそこに違和感を覚えたけど、意味ありげにも見えたし、キャラクターの過去を知ると腑に落ちた。
そして佐久間由衣の真面目からの狡さも覚えた若刑事ぶり、津田健次郎の組織内タヌキぶり、ミッチーの怪しさ満点*1からの、ミッチーに泣かれると許しちゃうな〜…ぶりなど。
松田洸平は不思議と見覚えがあって、どこで見たんだろうと思ってWikipedia読んだらトクボウだった。懐かしい!あの後しばらく木曜深夜のドラマにハマったんだよな。婚活刑事とか。
脚本は毎度引きが上手かった。伏線のさりげなさも良い塩梅で、本筋に関係するものと撹乱用が適度に配置されていた。結果あっちこっちに考えが引っ張られて、女の力で(渡辺明を)殺せますかね?が引っかかりつつも、ずっと梓さんあやし〜いと思ってた。それは薬師丸ひろ子にまんまとハマっただけだった。あの底知れない雰囲気ったら。
加瀬さんと大ちゃんに疑いがかかった時も普通に右往左往した。大ちゃんはマジでやめて。その証拠品まだ残ってる?あたりまでこいつ…!?とハラハラさせてくれた脚本だった。
オチとしては最初から一番怪しかった奴が、途中ミッチーの詐欺容疑のあたりであれ?遵法精神あるな?怪しくない?からのやっぱりお前かい!で、あらすじだけ説明すると大したことなさそうに聞こえるのかも知れない。けど演出とか引っ張り方でこんなに気になってしまった。
それぞれの最愛のための真相の奥まりに説得力を持たせるために、胸の内をドラマティックに演出するシーンが多かったと思う。
梨央と大ちゃんのシーンで宇多田ヒカルがかかるのはちょっと、ベタオブベタなので寧ろ我に返ってしまう時もあった。しかし大概はそれぞれの君に夢中を堪能できた。主役カップルは何気ない会話のシーンの方でグッときた。手が触れて気まずい空気になって、笑い出しちゃうところとか。
アバランチ
画質の高さや色味が映画っぽい。コントラストが効いてて明るいところがより白い。こういうのってカメラなのか編集なのかどっちも必要なのか。美しかった。
個人の抜群の才能を活かしたチームというキャッチーな設定で、脚本は戦略の細部を凝っているタイプのものではなかったので、緊張感が薄めだった。登場人物が皆すごい人なので不測の事態つってもこんくらいは何ともないやろ、みたいな。結構シェパードトーンが鳴ってたけど、言うほどシェパードトーンが鳴るような緊迫したシーンに感じなかった。
一つどうしても気になったのは、どう考えてもカメラが回ってる場所でベラベラ自供してしまうターゲットがいたこと。それはお前、気を付けてよ。
テーマの一つに、発信・コミュニケーションサービスの発達により、正義を直接民衆に問うというものがあった。週刊誌の記者が動いたり、過去の事件の被害者遺族が協力してくれたりというのはあったけど、インターネット上で民衆に問うたことに関しては手応えが少ない。こいつをどうするかは見ている人の判断に委ねる、みたいなセリフがあったから、展開に絡むものかと思っていた。
もっと無関係の一般人側から情報が出てきてもおかしくないように思う。商業施設での爆弾テロの時、ウチさんが頑張ってた証拠映像ぐらいはSNSにもっとサッサとあがって、すごいスピードで何だこれ?って民衆側で勝手に雪崩起きそうだよな、とか。
自分の体感として、私たちのフェーズは現在、個々の人間が正義を判断できるのか、一人一人の想像以上に、民衆が良くない方向にも強大な力を持っていないか、というところに来ていると思っている。その部分に関してはあまり深く描かれなかったので、少し現実感との乖離があるように感じた。設定がキャッチーな分その辺のリアルさを求めていたかもしれない。それか自分がずれてるのかもしれない。
統治側からして国民を信じるのかどうかという話はあって、大山さんは信じないからこそ日本版CIAが欲しかった訳だ。信じないとどうなって、信じるとどうなったのかをもっと見たかった。
渡部篤郎の抑制の効いた演技が良い。このキャッチーめな脚本に浮かなくて、かつ現実離れしすぎず、特別感の出る不思議な存在。
アニメ
海賊王女
絵作りの丁寧なアニメだった。横顔の描き方が結構特徴的で、鼻の下で一度凹ませるのって可愛く描くのが難しいと思うんだけど、何か拘りがあったんだろうか。正面顔は別にリアル寄りじゃないのでちょっと不思議。
キャラクター配置とか主人公の扱いが少女漫画の逆ハーものっぽくてちょっと痒くなった。元々そのつもりで見てたらそんなことなかっただろうと思うんだけど、勝手に少女漫画っぽさを可能性から排除してたからだと思う。キャラクターデザインがアニメ寄りの絵柄だったので。
感想とは言え笑っちゃうくらいくらい完全に好みの話だけど、フェナがあまり好きなタイプの女じゃなくていまいちハマらなかった気がする。好みじゃない聖女。特別な力と経験の浅さとひたむきさと無力さと美貌と無意識。任される世界の選択。うーん。
そもそもなんで選択の巫女が世界を選択してるのかピンと来なかったのもあった。この壮大なストーリーを描くには圧倒的に尺が足りてないというのも多分にありそう。
ルパン三世 Part6
ルパン三世のテーマの、イントロのデデッデデッデデッデデー!のとこがなくて寂しい。
前作までを全然見たことがないのだけど、イメージ通りに洒落ている。あとルパンのことは好きになっちゃうなこれ。銭形さんもホームズも、皆大好きルパン三世って感じだった。レストレード警部はあまりにもリリーにべったりすぎて普通に怪しさ満点だった。
ルパンであることを逆手に好き放題やってる回が面白かった。押井守回の2話が、映画っぽい余韻があって好き。
2022冬クール視聴予定
今季は予告やらを見て2本ずつ選んだけど、来季は絞りきれなかったので1話を見て継続視聴を判断しようと思っている。いずれも大した理由はなく勘で選んだ。
2本で割といっぱいいっぱいだったのだが果たして。大河とか一年なんだけど。
ドラマ
婚活探偵
軽めに見られるものが観たくて。
恋せぬふたり
アロマンティック・アセクシャルという言葉が気になって。
真夜中にハロー!
ハロプロが好きなので。
鎌倉殿の13人
大河観てみようと思って。
となりのチカラ
民放の1時間ドラマの中から一番観たいと思うやつを選んだ。
アニメ
錆喰いビスコ
こういうアニメアニメした絵柄のアニメが観たくて。
時光代理人
中国のアニメ観てみたかったので。
失格紋の最強賢者
今更ながらなろう系観てみたかったので。
天才王子の赤字国家再生術
ラノベ系観てみたかったので。
東京24区
前々から気になってたので。
トライブナイン
ダンガンロンパ好きなので。
*1:なんで怪しいうちは襟が立ってる謎の服着てるんだろう?ミッチー色んなドラマでこればっかり着てたりしない?そんなことない?似合うけど