のっぺり

基本的にネタバレに配慮しません。アイドル(ほぼハロプロ)、漫画アニメゲーム、本、ごはんその他の話

まとめ13[映画感想]

映画感想。ネタバレあり。

 

きっと、うまくいく

音楽とキャラクターの個性的なところを目の当たりにして、ボリウッドの持つ壮大な鷹揚さは他で真似できない……とか思ったけど今までボリウッドをまともには見たことがなかった。ダンスのシーンが有名でカッコいいのでそこばかり見ていた。いや〜しかし改めて直視して唯一無二の空気感。間違ってなかった。

 

偏見で申し訳ないけど、インドの人は不安と折り合いをつけて生きるのが上手そうと思っていた。でもこういう映画が作られてるってことは、別にそういう訳じゃない。実際、どこで何をしてても人生は不安なことだらけだ。本作は、学歴社会に生きたことがあれば更に共感しやすい。

不安は未来のことだから、どう頑張っても完全には消えない。でも心を宥めて、騙して、なんとかやっていける、やっていこう、やっていって良いんだ、という勇気をもらった。不安から逃げるために、人生の本質を見失ってしまっては勿体ない。楽しむことを忘れて、人生を楽しめる訳がないのだ。

主人公3人も別に清廉潔白な訳ではない。真っ当でないこともする。失敗したり間違ったりして、自分が原因なんだと思う時だって、なんとかなるさで生きていこうの精神は同じ。懐の深い作品だと思った。

 

そしてやはり踊るシーンがグンバツAal izz wellは良いおまじないになってくれそう。

 

最強のふたり

実話が元になっているので、いやフランス映画だからだろうか、エンタメ的な起承転結がある訳ではない。

最初の速度違反のシーンの悪い仲間ぶりにワクワクさせられた。二人きりのシーンでの最高到達点だと思う。

フィリップとドリスは割と最初からまあまあやっていけてるけど、エッグを返してほしい、から、それが返されるまでの間、やはり仲は深まったのだということが見てとれる作りがじんわり効いた。最後のフィリップはエッグのことを気にも留めていないように見えた。

 

フィリップの笑顔が心底楽しそうだった。完全に俳優の力だと思うが、印象的な笑顔。

 

イエスマン “YES”は人生のパスワード

ジム・キャリー原田泰造に似てると思った。

含蓄深いとかじゃないけど、イエスと言わなければ世界は拡がらないというのは確かにそうだと思う。

最初に銀行の窓ブチ割ってた人が一番人生楽しそうだった。

 

プーと大人になった僕

プーの不変さが優しい。君は変わらない、と言ってくれるこんな友達は現実にはいない。

何故なら現実の友達は自分と同じように何かしら変化するから、プーが言う言葉と意味が変わってくる。

魔法にかけられて』もそうだったと思うけど、ディズニーは、あの頃のアレ、そんな夢みたいなこともありましたね……みたいな儚い感じにはしないんだよね。当たり前か。そういう仕事か。

 

ユアン・マクレガーは均整の取れた美しい顔してるなぁ……『トレイン・スポッティング』見た時も同じこと言った気がするな。

 

マイ・インターン

ロバート・デニーロの話かと思ったらアン・ハサウェイの方の話なのか。

仕事をしてるのとしてないのとでベンがどう変わるかを期待してしまったので拍子抜けした。イキイキしてるのは分かったけど、主題とは言い難かったような気がした。熟練すぎて成長はしなかったし。

と言ってもおじいさんがあまり辛い思いをするところを見たい訳でもなかったので良かったのかもしれない。あのキャリアと年齢で下っ端として新しい環境に入っていけるのはすごい。めちゃ人の良さそうな顔してるけどほんとにゴッドファーザーなのか。今度観てみよう。

 

アン・ハサウェイ、いつどのように見てもどう考えても頭がちっっっさすぎる!画面でこれだと実物はどんだけなんだ。

 

スクール・オブ・ロック

主人公が激ヤバ人間すぎるし、生徒も保護者も校長先生も立場が違いすぎて感情移入できない上に見てて気持ち良くもない*1のだが、ただ一人、主人公の友人ネッドの存在は寄り添ってくれるような感覚があった。

気が弱いのではなくて、デューイの眩いばかりの才能と、現実と、自身の希望が綯い交ぜになっているから、本気で部屋から蹴り出すことができなかった。そんで、あんな酷いことされてもさして悩まずウッキウキでライブに行けた。

彼が終盤、流されているだけに見えないのは不思議だった。パティとは別れたんだろうなぁ……付き合ってる理由が、これを逃したらもう彼女できないかもしんないから、だもんなぁ。

*1:特に保護者はライブ見た瞬間手のひらクルーテオしてて脱力した。