映画の感想。ネタバレあり。
人生、サイコー!
世間一般的な反応がスターバックを蔑む方向に行きがちなことに寧ろ引いてしまった。そこから生まれた人がたくさんいるのだが……
精子提供者についての法律、日本ではどうなっているんだろう。提供者の権利があまり守られないとなるとやる人がいなくなるのではないのか。
ビッグ
トム・ハンクス主演のコメディ映画はいつも何か微妙に気になって入り込めない。今回はスーザンが本当に気の毒だった。エリザベス・パーキンスって『ストレンジャー・シングス』のミリー・ボビー・ブラウンと似てる。あとトリンドル玲奈も。
子供の目線で、大人のように稼げたらどんな風にお金を使うのかっていうところにリアリティを感じた。お年玉もらった時のバカみたいな使い方、身に覚えがある。
多分どちらかと言うと子供向けの作品だろうけど、スーザンの、あの時には戻れない(戻りたくない)という気持ちには共感した。子供の時分は心がもっと自由だったんかな。世界が狭いために大変なこともたくさんあった気がするけど、もうわからない。
ジーサンズ はじめての強盗
高齢者版『オーシャンズ11』的な。
最後のシーン完全にアルが死んだと思って呆然としてしまった。そこからの、まだまだ人生を謳歌する未来が見えるような展開にはホッとしたし、素直によかったと思った。
キングスマン:ゴールデン・サークル
前作に続き見どころはアクションの華やかさとイギリス!紳士!アメリカ!カウボーイ!というステレオタイプ的ビジュアル。日本が登場すればきっと忍者か侍なんだろう。そういうお祭り的映画なので違和感はないし、寧ろあって欲しい形だった。
血の出方とか見るとグロナンセンス寄りの表現をしようとしてる作品なんじゃないかと思うけど、なんとなくノリきれない雰囲気がある。人が死ぬと、えっ、今そいつが死ぬの?って思う。前作も。タロン・エガートンが正統派の少年漫画の主人公顔だからかも。
人肉ハンバーグのくだりでは漫画の封神演義を思い出した。古今東西よくある表現なんだろうか。料理をする女への根底での恐怖があるとか?ハンバーグの残忍さと料理自体の持つイメージの明るさのギャップ狙い?
マリーゴールド・ホテルで会いましょう
あまりにも高齢者が多くて転んだりしないかが心配で心がザワザワした。
基本的に悪意の存在しない話なんだと思うけど、イギリスとインドって今はどんな関係なんだろう。イギリスから見たインド、の描写に尽きたのでちょっと気になった。
ビル・ナイがイケてないお父さんの役なんだけど、本来持つかっこよさが滲み出てしまっていた。俳優さんあるある。
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
そういう話だったか。てっきり哀愁ヒューマンドラマかと思ってた。しかも気付くのが大分話が進んだ後だった。ベロベロになって飛び降りようとするあの辺くらい。
『パーフェクト・ブルー』とか『ブラック・スワン』が好きなので、例に漏れず好みの題材だった。けど、"俺はこんなもんじゃないはず"という暴力的なまでの強い思いがあって、そこは男性主人公ならではかもしれない。脱皮の元がヒーローっていうのも。どうだろう、寧ろ女性がイノセントめ、ヒステリック的にに描かれがちなだけかな。
最後の窓から娘が見上げるカットは正直よくわからなかった。舞台の上で死んじゃうと舞台が完成しないんじゃないかっていうのはあるけど、目が覚めた後のくだりは舞台のクライマックスに向かって高まる中で見たかった。
ワンカット風の撮り方は単純に構図含め面白かったのと、主観に依りすぎた心情に重なった。