のっぺり

基本的にネタバレに配慮しません。アイドル(ほぼハロプロ)、漫画アニメゲーム、本、ごはんその他の話

シン・ウルトラマン[映画感想]

シン・ウルトラマン感想。

ネタバレる可能性あります。

 

前回のあらすじ。予習の為にウルトラマン全39話を観たらウルトラマンも科特隊もすっかり好きになってしまった。いやウルトラマンのことは元から結構好きでした。ハッハッハッ…

 

 

 

 

 

 

 

で、シン・ウルトラマン

思ったことは色々あるんだけど、何よりも、

 

ウルトラマンがなんで人間を好きになったのか全然分からない。

 

その違和感が一番が大きかった。

見守り続けたいと強く願われるような、愛おしいとか面白いとか思えるような魅力が、禍特対に、人間にあったとは全く思えない。神永が子供を庇った、の一点くらい?*1禍威獣の対応もほぼ打つ手なし、で終わってしまっているし、政治に巻き込まれたり国同士の力関係がどうだのと、自主的な成長を見守りたい、という期待を持てるような状態には思えなかった。寧ろ下劣な品性や絶望的なまでに自滅に向かう醜態ばかりを晒したような。

 

いや〜人間には希望があるとかそんな悪いところないとか思ってないけどさ、ウルトラマンの命を懸けるほどの何かがあったと、この映画観てる間だけは思わせてほしいのよ。

リアリティレベルを上げたことで寧ろ感情的な部分の説得力に欠けてしまったように思う。禍威獣を倒すほどの技術を人間が持っていないこともあるだろうけど、それでも最大限やることやるんじゃないの。倒せなければ人のいないところへ誘導するとかはさ、科特隊もやってたじゃん。外星人と交渉するなら、政治的な都合以外で、理想の為にどうしたいのかに誰かしら苦心してほしかったよ。いきなり諦めてばかりじゃん。わかるよ、これが現実だもんね。でも非現実的で荒唐無稽でいいから、ウルトラQのくだりを、人間は弱いなりになんとかやってってんだってのを、ウルトラマンにも見せあげてほしかったよ。滝くんとイデ隊員の神頼みに至るまでの差が大きすぎる。こんなにTVシリーズと同じことをやるなら人間側の描写に拘ってほしかった。上映時間とか予算とか色々都合あるんだろうけど、早々にウルトラマンの正体が割れたり神永がほぼウルトラマンになってるのは、上映時間内にこのストーリーを収める為のアイディアだよね?だからやっぱり、何とかしてほしかった。

最終的にウルトラマンが死んだことがただただショックだったのも、釣り合いが取れていないと感じたからだと思う。ウルトラマンに共感できたならきっと感動して泣いただろう。

 

その他所感。

ウルトラマン初登場時の顔が絶妙に不気味。好きなリアルさだ。カットによってどのタイプのマスクを参考にしたのかが違って見える時があった。初登場時はAっぽい気がする。

ウルトラマンと人間でコミュニケーション取りすぎで神性が失われている。もしかして私はウルトラマンをアイドルみたいに思っているのか。

・ハヤタ隊員はウルトラマンと一体となっている間も彼自身の自我が強かったように思うが、本作の神永はほぼウルトラマンだった。地球に残ると言い出した時、神永の人生を奪ってしまうことに関してはなんとも思わなかったんだろうか。

・それを見て逆に、ハヤタ隊員の中のウルトラマンは、変身する少し前からだけ身体のコントロールを得ていたのかもしれないと思った。ウルトラマンが、変身しかない、と思った時から代わるとか。

・CGのヌルッとした質感に慣れないのもあったが、ウルトラマンと怪獣の重さが失われているように見えるところに一番違和感があった。実際に地面に足がついて、プロレスできる特撮の強み。

・予告で使われてたカットが一番カッコよかった。

・手前の物で画面を狭くする構図の技法、好きだしウルトラマンっぽさも出るんだけど多すぎた。

ウルトラマンの声がなかったのは大分寂しかった。

メフィラス星人が変態行為とか手段を選ばないとか言ってて価値観が日本人に寄り添いすぎと感じた。ウルトラマンは外星人なので体臭を嗅がれると恥ずかしいという気持ちはないんだろう*2と思ってあのシーンをスルーしてたのに、違うんだろうか。

・最後、変身止め絵カット(戻しも)を入れてくれたのは嬉しかった。作風的に難しそうだったから。

ウルトラマン、やっぱりスタイルいいなぁと思ったらクレジットを見た感じベースは古谷敏さん?やっぱりスタイルいいなぁ…

高橋一生さんの声ってどこに出てた?シン・ゴジラのキャラがいたのか?

・主題歌のM八七はウルトラマンの消えた世界の寂しさと希望と生きる上で必要な強さが表現されていて、切なくなるけど少し嬉しくもなる不思議な曲。

*1:しかもその時だけ、禍特対の人間が実働部隊のような動きを、しかも単独で取るのも謎すぎた。作戦とか分析の担当なのかと。

*2:ウルトラマンって体臭なさそうだし

ウルトラマン予習した[特撮感想]

シン・ウルトラマンに備えて、ウルトラマンを予習した。世代的にはリアルタイムで視聴できたのがティガ以降。円谷プロの配信サイトですぐに観られて、なんとも便利な時代になったと改めて感じる。

 

GWに全39話をバーッと観たのだが、普通にハマってしまった。

そもそも、特撮方面には詳しくないが、昔からウルトラマンのデザインが好きで、ウルトラマンの登場シーンばかり集めた総集編?のビデオを繰り返し観ていたのだった。ゾフィー兄さんがずっと喋るやつ。多分これ。ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団 - Wikipedia

ウルトラマン、美しい…

 

所感。

ウルトラマンがハヤタ隊員と一体となったのは事故が原因だったのか…割とウルトラマンとしっかり会話してて驚いた。

・変身する時の静止画のカット(拳を前に出したポーズ)がかっこよくて好きだけど、シン・ウルトラマンではやるんだろうか。ノリが合わなそうだから無理かな…

・科特隊の作戦は結構失敗率が高く*1、でもウルトラマンに頼ろうという想定が全くないのは、放送されてる事件はうまく行かなくてウルトラマンが来た時のもので、そうじゃない時もあるからなのかもと思った。つーかウルトラマンが登場する仕組み知らないんだから頼りようがないか。

・と思ったらイデ隊員はそれで悩んでた。キャップ以下皆立派だけど、ジャミラの件然りしっかり悩む彼の姿は魅力的だった。

Wikipedia情報によればウルトラマンスーツアクターはデザイナーの方が強く希望した方を指名したらしく、道理で美しい訳だ。手脚が細く長い。ザラブ星人の偽ウルトラマンと、はっきりとは並んでいないけどスタイルに差がありそうだった。こんなぴっちりしたスーツもし自分が着たら大事故だ。

・怪獣の被害に関して、登場人物が何らかの責任を感じてなんとかしようとするシーンが辛いな。こんなんどうしようもないよ。気持ちはわかるけど。

・なんとなく不穏に終わる回が印象深い。ガヴァドンの回でたくさんの子どもたちの落書きに囲まれたり。ジラースの回のなんとなく悲しい感じとか。

・なんか構図がかっこいいな〜と思った回は円谷一監督回だった。映画っぽかったり奥行きがあったり。

・構図が面白いな〜演出もバキバキだな〜なんだこのリズム感は〜って思った回は実相寺昭雄監督回だった。初回であるガマクジラの回は、反射を使うことに拘られてたりフジ隊員の顔をねっとり撮ってたりしてなんだこれはって思った。ガヴァドン回の土管で奥行きを出すカットがかっこよかったな…

22話尖ってんな!と思ったらやはりだった。怖い。

好きなのはスカイドン回。

・もし庵野監督がこのあたりから影響を受けているのならば、エヴァを観てなんとなくザワザワした気持ちになるのは構図のせいなのかも知れない。画面の半分以上が主役以外の何かで埋まってたり、不思議な形になってたり。

・大きさがいいよねウルトラマンウルトラマン光の戦士なのに夜の方が映える。夜だからこそか。

ウルトラマンに変身してる時のハヤタ隊員の描写がさまざま。いなくなったり気絶してたり。31話では変身する時にビルぶっ壊してた。道義的にどうなの…となるかもしれないが、画的にかっこよくて気持ちよかった。

*1:ネロンガの回で発電所普通に壊されてたのも、ゴモラの回で大阪城だけは守らなければ!からソッコー壊されてたのも、あまりにあっけなかった。壊してナンボの映像であるのは分かるのだが。

ごろチキがグランドメニューになってた

ごろチキファンだけれども、コロナ禍になってからというもの外食の機会が減り、松屋はテイクアウトが出来るけどもそもそも外に出る機会も減り、特に期間限定のごろチキとはすっかりご無沙汰だった。

今はどうやらごろチキをやっているらしいということで一念発起、もしかしたらもう終わってるかもな〜と思いつつ買いに行ってみたらばなんと、グランドメニューになったって店頭に書いてあるではないか!歓喜!いつでも食べられる……?感謝。外食のカレーの中で一番好きです。二番目と三番目は近所のインドカレー屋のマトンマサラカレーとチキンドピアザカレー。

 

こんなに喜んでおきながら、いや興奮してたからなのか、ごろチキをテイクアウトしたことをすっかり忘れてセルフサービスの割り箸と紅しょうがと七味をもらってきてしまった。完全に牛丼装備じゃん。

予備の使い捨てスプーンがあって良かった。今日のごろチキも美味しくて幸せ。

まとめ2[小説感想]

小説の感想。ネタバレあり。後半2本はミステリなので注意ください。

今年全然本読めてないかも……小説以外も。そういう時もあるか。

 

村上龍限りなく透明に近いブルー

村上龍好きなのに何故か今まで読んでなかった。初めて読んだ『半島を出よ』が面白くて好きになった。オードリー若林の『社会人大学人見知り学部卒業見込』を読んでそういえば、と思って手に取った。

正直に言うと見たくない世界が拡がっているのだが、リュウが全身で世界を感じているので、見ざるを得ない。見て見ぬふりもしているところも含めて見たくないのだ。

全体的に暴力的だけど特にセックスの描写が酷くて、この世界には快感という概念が存在しないのではないかと思う。ちらりちらりと天国覗いている気もするけど、あまりわからない。呆然としてたら終わってしまったみたいな。評価を見てみると、その時代を生きていないと分からない部分も大きそうに思う。

あんまりわからなかったために、巻末の綿矢りさの解説に唸ってしまった。なるほど……と思ったけど、自分に馴染まなかった時ほど全てに納得してしまうので、自分の思いが纏まる前にこれを読むのは良し悪しな気がする。

地の文にセリフが乗るところ、セリフの息継ぎがない時のリズムがやっぱり好き。

 

砂川文次『ブラックボックス

小説は体験、を体感した。

主人公の人物像があまりにも自分とかけ離れていて本来一生何も掠らないだろうことなのに、ロードバイクに乗っている時の心情描写が巧みで、分かったような気分になり引き込まれた。新鮮だった。

あまりにも大きい世界に身を置いてもがくような息苦しさがある。コントロールの効かない自身の衝動も、コントロールできないことへの執着や苛立ちも、生々しい。世界を諦めない人間への羨ましさすら感じた。

 

逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』

残酷で凄惨で、事実がベースにある作品特有の濃厚さだった。

多分、女と男の間に全く相容れることができない、ものすごく大きな断絶があるのだろうと思う。今も。恐らくある程度事実がベースになっているだろうことだけに本当辛い。ただ登場人物に深く感情移入して入り込めるようなシーンはあまりなく、女がテーマの一つであればこそそういうシーンを求めてしまった。

 

早見和馬『笑うマトリョーシカ

ぐいぐい読まされた。清家一郎のキャラクターを好きなんだと思う。自分だけで作り上げる自分など居ないし、完全に他人の操り人形な自分も居ない。同感する。人を語る時に、その人を形作る何か一つの正しい答えを得ようとする姿が滑稽にも思える。

そして他人の内心など本来何一つ分かっていなくて、自分から見た他人でしかないということを思い知らされるとワクワクする。分かっていると思っていないと不安な癖に、こう裏切られると嬉しい不思議。

空っぽの人間が政治家に向いているっていうのは本作に限らず言われることがあるけど、イマイチよくわからない。政治家に必要とされる資質というより、そもそも何をする職業なのかがぼんやりとしか分からないからだと思う。掴みがたい仕事。

 

新川帆立『元彼の遺言状』

サラッとした読み口。

主人公の剣持麗子のキャラクターもさっぱりしてて良いんだけど、解決までサクサク進むだけにもう少し詳しく彼女がどんな人間なのかに引っかかりたくて、そこを物足りなく感じてしまった。本人の独白でなければ、周りの人からの守銭奴、怖い人的な評価以上の視線はどうなっているのかとか。

剣持麗子シリーズで続編があるようなので、この期待が筋違いであって、そちらで深まっていくものなのかもしれない。

 

米澤穂信『黒牢城』

歴史ものでミステリと聞いてはいたものの、どう融合するのか全く想像がつかなかった。まさか安楽椅子探偵が登場するとは思わなかった。なるほどしっかりミステリ。千代保のやったあれこれも官兵衛が謎を解く頃には上手い塩梅で流してしまっていた。しかもこういう風に人物と時勢に踏み込んだミステリは初めて読んだので新鮮だった。当時ならではの登場人物の想いも滑らかに理解できた。

官兵衛の甘言で村重の脳内に広がる夢の景色があまりにも淡く甘く幸福に満ちていて、逆にもうどうにもならないことをくっきり浮き彫りにさせ、哀しくて印象深かった。思ったより酷いことにはならなかったけど。

2022春クール感触[ドラマ・アニメ感想]

2022春のドラマとアニメを数話観た時点での感想。開始前の作品は後日追記予定。

 

ドラマ

私のエレガンス

3話まで視聴。

前作『俺のダンディズム』を観ていないが特に心配なさそう。一話の中に2回レッスンがあってサクサク話が進むし、不思議と安心して見られる。

ファーストサマーウイカさんの顔が大好きなので、エレガントに着飾った彼女を見るためだけにでも観られそう。EDのデコトラで歌ってるのも飛ばさずに見惚れている。

マダムのエレガント感も素晴らしい。バレリーナすごい。サロンドマリーのシーンは毎回構図がキマっている。

服飾に詳しくないので、サラッと豆知識を得られるのも良い。ココ・シャネルを好きな人が多い訳だなぁ。

 

俺の可愛いはもうすぐ消費期限⁉︎

1話視聴。

テーマが気になったのとりほりほ目当てで観ている。りほりほは今まで観た中で1番本人のキャラと共通点が少ない役っぽい。山田くんはめちゃハマっている。ように見える。

おじさん達が主人公にメロメロで、個人的にはあるあるだなと思った。あんまり世間一般でイメージない気がするけど、顔が綺麗な男を好きな男性って結構いる。性愛的な意味でなくて。そしてこれ主人公が女性だったら色々と無茶苦茶になりそうだなとも思った。そう色々と。

顔以外のステータスは頑張ってみたものの平均で、本人も顔だけが取り柄だと思っているという設定もいいな。中身は普通の人で、どう展開していくんだろう。

ある程度コミカルでデフォルメされていないと観るのが辛くなりそうなテーマを含むので、30分枠というのも胃もたれせずちょうど良い気がする。

錦鯉の渡辺さんが「なぜかまさのりさんではなく自分が呼ばれた」みたいなことを仰っていたけど、そりゃ渡辺さんの方が重役顔だからなぁ。まさのりさんは芸人顔だと思う。顔顔顔。

 

持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜

開始次第追記予定。

 

ちむどんどん

5話まで視聴。

観ようと思って観た訳ではなく、なんとなくテレビをつけている時間帯に放送されていた。

全話継続視聴は難しいかもしれないけど、ご飯の話が好きなのと、この時代の沖縄の空気感、やんばるの雰囲気を感じてみたい。

 

アニメ

群青のファンファーレ

2話まで視聴。

モンキーターン』的なものを想像していたがどうも違うようで、もう少しフィーリング的な描写や主人公の生い立ちにフォーカスしているっぽい。

もっとゴリゴリのスポーツ業界ものが見たかったがそういう作品ではなかった*1のと、『俺の可愛いはもうすぐ消費期限⁉︎』と時間が被っていて録画できないので2話までで視聴ストップ。

 

魔法使い黎明期

2話まで視聴。

アニメでは自分が普段見なさそうなものを何本かセレクトしていて、そのうちの一本。

絵柄は派手めだけど話は割と実直な印象。流行りのファンタジーで女性キャラだけゴテゴテキラキラしてる上に急所の露出度が高いと浮いてて気になってしまうんだけど、本作はやや気になるくらい。服のデザインがキャラクターに合ってるのと、色味と髪型が馴染んでるからかな。あと主人公も申し訳程度に露出している。

桑原智監督ということで、蘇るゼアルの悪夢……いや好きなんだけど。

 

ヒーラー・ガール

2話まで視聴。

普段見なさそうなもの2本目。

元になっているコーラスグループがあることを知らなかった。

ミュージカル調で歌自体がテーマのひとつだけど、音楽の素養がないためかハマれていない。もう2話くらい観て見どころが分からなければ視聴はストップしようかと思っている。

分からないってなんだよ、って感じだけどそういうこともある。

 

四畳半神話体系(再放送)

2話まで視聴。

うーん面白い。今のところ1番楽しみ。いい具合に不親切で続きが気になる。今のところ話の筋がよく分からんのだけど、観ている時に頭で考えすぎずに映像表現に身を委ねてどっぷり入っていけるような感覚がとても良い。

マインド・ゲーム』『ピンポン THE ANIMATION』が好きなんだけど、同監督作品という括りでは観ていなかった。他の作品も観てみようかな。

EDが入り含めてカッコいい。

 

恋は世界征服の後で

2話まで視聴。

デス美さんがどこからどう見ても可愛いので、なぜ不動以外はデス美さんを可愛い扱いしないのかが謎。いや熊肉食ってても可愛いは両立するから、単純に熊肉好きらしいって言われてるだけの可能性もあるよね。2話で不動が高校生ということが判明し驚き。2人とも社会人に見える。

ブコメらしいラブコメを久しぶりに見ているけど、設定がフィクション要素強めなので痒くならず素直に鑑賞できている。気がする。

OPの田村ゆかりボイスの可愛さが強調された曲が良い。EDのデス美さんが可愛い。

*1:学園ものと思えば確かにこうなるのかもしれない

THE BATMAN-ザ・バットマン-[映画感想]

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ザ・バットマン観てきた。ネタバレあり、特に配慮しない感想。バットマンのコミック未読なのでところどころ頓珍漢かもしれない。

 

呪いのような魅力

ロバート・パティンソンバットマンを絶対に色っぽくカッコよく撮るという意志があったに違いないと感じた。画の力が強い。

目の周りを真っ黒にして終始諦観めいた顔のロバート・パティンソンのリキ*1たるや、観てしばらく経ってからも、あのねっとりした目を思い出してじわじわ魅力に蝕まれている感じがしてしまう。観た直後より今の方が、なんだか印象が強まっている。

ブルースは人を避けているけど、人に興味がないどころか、終始絡みつくような視線で人を見ている。生から離れたような、まさに死んでるモノみたいな色気。やたら脱ぐのに違和感があるほどだった。背中の傷をなんか…見せたかった?のか?ちょっとわからない。細くてバットマンとは別人なようにも思えるし、孤独で地続きなようにも見える。

確かにマスクの上から見ても黒塗りになっているから、脱げばああいう目もとになっているには違いない。けれども今まで観たことがない表現だったので新鮮だった。骸骨のようで退廃的な美しさの演出に一役買うし、目もとが強調されるし、マスクの下で顔を塗った犯罪者と同じ顔をしている表現になる。あと何より、ロバート・パティンソンに良く似合っている。本作においては一石四鳥くらいある。

 

本作のブルース・ウェインは間違ってもジャスティスリーグのリーダーをやらなそうだ。エズラ・ミラーのフラッシュと会話しているところが見たくはあるが。フラッシュがヒいちゃうか。

 

リドラーバットマン

[3/20 追記、更新、削除]

リドラーにはバットマンの正体が割れていたと解釈していたのだが違うみたいなので、書き換えた。

 

ブルースがターゲットになった時、誰が開けるかが確実でない小包を使うなんて、随分と雑な殺し方だなと思った。だからこそリドラーバットマンの正体に気付いていたのかと思い込んでしまったのだが、どうもそうではないらしい。人との交流を絶っているからああするしかなかった…のか?

 

最終局面で、リドラーバットマンのやっていたことを分析して真似たのだと言った。確かに、時にバットマンゴッサムの民衆を軽んじてさえ街を支配しようとしていたように見えた。

クイズに答えれば命が助かるなんてどう考えてもあり得なかったのに、リドラーと一緒になって検事に迫った。キャットウーマンに彼女の友人の自業自得を言い捨てた。

リドラー(たち)とバットマンは仲間なのだ、と言われる意味は分かる。リドラーバットマンの心の奥底の望みには気付いていなかったけど、何をしても街を変えなければという姿勢はちゃんと汲み取っていた。

 

ヴィランとは違うと言えるか

バットマンは復讐者なのか。ヴィランと何が違うのか。そうでなければ、何のために何をする者なのか。

 

水に呑まれた民衆を救けに行ったバットマンのシーンは示唆に富んでいて象徴的だった。

命綱を切って、まるで事態に身を任すように、文字通り救助に身を投じた。そうして彼は、救けたい人に手を差し伸べ、その手を握り返してもらうことが出来た。それが単なる復讐者ではないことの証明だった。暗闇で発煙筒を持ち民衆を先導するバットマンの画は、闇から出て恐怖で街を支配する姿とは程遠く、まるで宗教画のようだった。

ネズミを日のもとに晒したら、の結果は、最後の、昼間に現れ人の支えになる姿が示していた。

 

母を守るための方法を誤ってしまった父トーマスと、両親を失った事件のようなことを二度と繰り返さないために恐怖で街を支配しようとしたバットマンが重なる。

ただ、この騒動が沈静化した後にバットマンがどのようにゴッサムと向き合って行くのかについてあまり想像出来なかった。復讐が目的では説明がつかないこともやるだろうが、暴力と恐怖を完全に手放すようには思えない。彼の中では折り合いがついていくのだろうか。*2

この辺り、色々エピローグとして語っていた気がするのだが思い出せない……。

 

観ている間は一つ一つの出来事を追うのに精一杯で、これはほとんど後から振り返って考えたことだ。もっと全体を見ろ、というリドラーのメッセージを思い出す。全体を見るのはすごく苦手だ。

勧善懲悪という言葉があるが、悪を懲らしめることと善を行うことが自然に結びついてしまっていて、バットマンが直接人を救けることの意味を分からずに観てしまっていた。ので、エピローグの印象が薄くなってしまったのだと思う。

そして長い映画だとより難しい……記憶もあやふやな部分があり、吹替版をもう一度観ようか悩む*3

 

恋愛要素の塩梅の難しさ

恋愛が主題ではない作品においての恋愛要素が好きかと言えば、場合による。

 

ブルースは人を避けているので、セリーナとはラブロマンスというより距離感を探り合う緊張関係にあって、そこがエロくて良かった。セリーナの方からキスしたシーンでは寧ろ残念に思ってしまったくらい。

セリーナをじっと見つめたかと思ったらコンタクトの確認でしたみたいなシーンに始まり、最後の、おっ?チューか?しないのかー!カーッ!のシーンもビリビリした緊張感が伝わった。

 

キャットウーマンバットマンの距離感は、彼女が彼のマスクの下に何があるのか気にしているところによく表れていると思う。正反対のことを言ったリドラーとの間には、それはそれで別の緊張感が生まれるとは思うけど。

 

シリアスなヒーローものの難しさ

ヒーローものやフィクションならではのハッタリの効いたシーンは嫌いじゃない*4のだが、大袈裟にシリアスな演出に見えた箇所ではちょっと我に帰ってしまった。

翻訳の都合もあるかもしれないけど、台詞だと「マローニの逮捕劇には極秘事項が?」とか、「お前の想像以上の力が働いている」とか。リドラーの言動にあまり抑制が効いてなかったり、セリーナがコンタクト入れてる場所が廃屋みたいなのに作り込んだ美しさだったり、あとはあまりにも雨降ってるシーンが多かったりとか。

ただ主にはロバート・パティンソン演じるバットマンの良さ楽しむ作品だとも思う。

 

その他細かいところで好きなところ

バットマンの足音と一緒に金属の音が鳴るところ。重厚感が増す。

・手足を縛られたペンギンがペンギンみたいにピョコピョコするところ。

 

公開日について

どこかで批判されていたのを見た気がするけど、津波のような映像を含んでいて日本の公開日が3月11日っていうのはどうにかならんかったのかな。

新型コロナでの延期アンド延期でさぞ大変だったのだろうとは思うが。

 

映画館ていいね

続編がもしあれば楽しみ。

約3時間ある映画で、観た直後はロバート・パティンソン良かったな……で頭がいっぱいだったのが、振り返ってあれもこれもと書いたので、記憶違いもありそう。すみません。

次に映画館に行くのは、吹替版を観に行く時か『シン・ウルトラマン』かなあ。

*1:力こそパワーのことが言いたい。

*2:00年代のアメリカ映画を観ると良く感じるが、アメリカではより切実なテーマのような気もする。

*3:今回はどうしてもロバート・パティンソンの声が聞きたかったので字幕で観た。じっくり内容を吟味したい時は、字幕と吹替の両方の翻訳を知っておくと良いので。

*4:少年漫画お決まりみたいな。お前あんだけ車転がっててそんだけの怪我で済むんかい!とか、銃効かなすぎだろ!とか、流石にこの人数相手は無理じゃろ!?とか

おーい!スターカレー

2年くらい前のひなフェスグッズだったおーい!スターカレーの賞味期限が3/18に迫っていたので断腸の思いで食べた。

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おーい!スターカレーってなんなんだ、どういうことなんだろう。よく分からないけど、書きたくなるいいリズムのネーミング。

 

購入したのはちょうどコロナ禍の始まりくらいで、その年のひなフェスのチケットは持っていたが中止になった。Juice=Juiceプレミアム。

残念だったが、ハロプロ側だって中止したくてそうした訳ではないだろう、と、普段買わないグッズを色々通販で買ったのだった。

15期の3人がパッケージに描いてあるということは、彼女たちが加入して最初のひなフェスだったんだろう。もう2年経つがこの状況で、15期は加入してからずっと非常事態なのかと思うと、新型コロナを呪わずにはいられない。

 

普通に湯煎して食べた。

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思ったよりゴロッとした牡蠣が入っていて食べ応えがあった。カレールウ全体にも牡蠣の出汁が出ていて美味しかった。

パッケージがオリジナルで、生写真が付いていて*1、という完全なアイドルグッズなので、1000円という価格に対してこのカレーの満足度だけを評価するのは些か難しい。が、グッズだからと特に期待していなかったのでけっこう満足した。

既にあの頃が遠い昔のよう。

*1:りか様でした