のっぺり

基本的にネタバレに配慮しません。アイドル(ほぼハロプロ)、漫画アニメゲーム、本、ごはんその他の話

ヴィンランド・サガ SEASON2

暴力を解禁した時のアシェラッドの囁きが…良かったなぁ〜

この作品は暴力を否定しようとしていて、そのメッセージを痛いほど感じるし、意義も理解するし、現実の暴力は無くなればいいなとは思うんだけど、同時にフィクションにおける暴力をいかに好んで摂取しているかを痛感させられてしまう。

耐えるトルフィンに行け!やってまえ!とフラストレーションを溜めた回数は1回や2回ではない。フィクションの暴力や闘いを好んでいることを認めざるを得ない。やっぱりブリテン編のトルフィンのことが好き。

 

そして戦争を止める方法が力を持ってきた者だからこその振る舞いだったり、王様が武力をちょっと手放してもそうはならんだろうな…という都合の良さがあったりはしたんだけど、そこに至るまでの足取りが丁寧で、演出も作画も良く、特にトルフィンとクヌートの対話にはグッと引き込まれたので、最終的には何だか良かったな〜という感想になった。

たぶん現実世界で話の通じる人間はこんなに多くない。クヌートの存在が作品世界のバランスの落とし所なのかな。それでも人間はもっともっと分かり合えない!という思いがあるんだけど、画力(えぢから)とキャラクターの気持ちが乗った演出があるとやっぱり見ちゃう!力強いアニメだった。