のっぺり

基本的にネタバレに配慮しません。アイドル(ほぼハロプロ)、漫画アニメゲーム、本、ごはんその他の話

鎌倉〜室町時代がキてる

恥ずかしながら日本史を全然勉強してこなかったためにちょっとドン引きするレベルで全般的に疎いのですが、ここ1〜2年で少しだけ、鎌倉〜室町時代に詳しくなりました。ほんとに少しだからまだ一般教養にも及んでいないと思うけど。

 

きっかけとしてはやっぱり『鎌倉殿の13人』を観て面白かったというのが大きい。そして同年直木賞候補になった『女人入眼』を鎌倉殿の北条政子像と対比させながら読んで、いわゆる歴史モノの面白さを知った。出来事が同じでもキャラクターがこんなに違って見えるとは。ただそれを面白がれるにはベースの知識が必要なのに、自分にはない。直木賞の候補になった作品は出来るだけ読むようにしているけど、歴史モノは題材になった人物や時代のことをよく知らないと何が何だかのまま終わってしまうこともある。どうやらこの人物の新しい解釈を試みていて新鮮らしい、とか。気付かない。

そして実在の時代を描いているだけに、登場人物が現代人にはない価値観を持っていて、それが真に迫る。自分の生きている今の、当たり前に大切にしていること、多くの人が大切にしているだろうこともこの流れの一部であるということを実感するし、時には乗り切れない自分も勇気づけられる。諦めとも言えるかもしれないが。時代なんだな、という。

 

そして今年直木賞を受賞した『極楽征夷大将軍』がまた面白かった。鎌倉殿と女人入眼で掴めたのは鎌倉時代でも最初の方だけだから、時代としてはちょっと先の話だが、あ、北条家ってやっぱりあの後もあの感じで行って自滅したんだ…と、入っていきやすかった。現代の視点からの解説を挟みながら話が進むのも助かった。

で、これから同時代を題材にしているであろう『逃げ上手の若君』を読もうとしている。ジャンプでたまに読んでいたけど、無教養のあまりなんだかぼんやりした認識のままだった。

極楽征夷大将軍も逃げ若も軸に足利尊氏が据えられているけど、主人公ではない。キャラクターこそ全然違うけど、この扱われ方が日本史における足利尊氏なのだ、という感じがしてこれまた歴史モノならではの楽しみ方ができる気がしている。

とりあえず電子版で購入していた分は読み返してみた。わかる…!歴史の流れ…!あと本郷和人先生の解説も面白い。学生の時にこういう風にエンタメの方で触れられていたら、日本史も楽しんで勉強できただろうか。

ゲームのBASARAとかもやってないもんなぁ。ヘタリアも触ってないし。

これからはエンタメ方面から歴史に触れつつ、もうちょっと学術的な本にも当たっていこうと思う。いやまずは教科書からかも。