のっぺり

基本的にネタバレに配慮しません。アイドル(ほぼハロプロ)、漫画アニメゲーム、本、ごはんその他の話

資格試験はマイルストーンになるし多分ドーパミンも出る

今週のお題「試験の思い出」

 

高校も大学もいわゆる学力試験を経ずに入学してしまったので、試験らしい試験の思い出がなかった。

あと、そのためのとんでもない努力の経験も。

 

社会人になってから否が応でも勉強せざるを得なくなり、いくつかの試験を受験した。基本情報技術者応用情報技術者データベーススペシャリスト

いずれも数ヶ月のスパンでコツコツ学び、なんとか合格したけれど、これら全て業務独占資格ではない。これくらい勉強している、という目安になるくらいのものだ。

受験料5700円(当時。改定され7500円になるとか)。まぁまぁの出費。試験当日は日曜なのに朝早く家を出て、半日拘束される。データベーススペシャリストの試験が終わった時なんか、身体をこわばらせすぎていたのか肩がガチガチになっていた。問題解く時間全然足りなかったけど長丁場過ぎるとも思うジレンマ。

 

そこまでして必ずしも実利に直結するとは限らない試験を受ける必要があったのかというと、これがあったのだ。

まず、目的は勉強すること。

でもここまでできれば良い、なんて終わりは仕事のための勉強にはないのだ。どこまでも勉強。早く仕事やめたい。しかし終わりもなくわかりやすい褒美もなくそれだと、怠惰で勉強や努力や仕事が嫌いな人間にはキツ過ぎる。

マイルストーンとして資格試験はちょうど良かった。試験の日が決まっているし、金を払ってしまったからにはなんとか受かりたい気持ちも出てくるし、重いケツが上がった。歳を取って脳の理性を司る部分が成長したのか*1、ゲームとは学習と成長であると教えてもらい努力を含めて楽しめるようになったからなのか、予定を立てて毎日コツコツ勉強することが以前より自然に出来るようになっていた。

そして試験が終わった時の解放感。試験会場を出た足でカラオケと居酒屋に行ったこともあった。合格が分かった時は多分たくさんドーパミンが出た。嬉しい。身近な人に知らせて褒めてもらった。幼稚。でも嬉しい。

あまりにも努力を積み重ねた経験がなかったので、結果に繋がるとこんなにも嬉しいのか、ということが次へのモチベーションになった。

 

本来の目的もある程度達成できている。情報処理技術者試験について言えば、業務の本質や目的を理解するのに役立った。目的を理解しないままでは話が通じない場面は多い。ITは特に資格試験の結果が仕事の出来に直結しにくい業界なのだろうが、それでも学びはある。

 

怠惰で勉強が好きではない人間だからこそ、資格試験はよく効いた。次の目標は簿記3級。コロナ禍のためか、定員制が導入されているという。とりあえず申し込み、申し込んでしまったからには勉強するという流れにしたいので……我ながらなんとまぁ怠惰なんだろう、でも一番効くからな……とにかくなんとか申し込むところから始める。

*1:中野信子さんの書いた新書で、成人してしばらくも成長する脳の部位があるのだと読んだ気がする。そして実感としてもある。なんて本だったかな……