のっぺり

基本的にネタバレに配慮しません。アイドル(ほぼハロプロ)、漫画アニメゲーム、本、ごはんその他の話

2022夏クール感触[ドラマ・アニメ]

最初の1〜2話くらいでの感想。ネタバレることもあります。

 

ドラマ

空白を満たしなさい

原作未読。

個人的には佐伯よりも徹生と千佳の方が怖い。俳優さんの演技とか撮り方がホラーの文法なのではないか。色味もなんかずっと怖いな。

話の重心を察させない雰囲気と毎回引きがあるのとで、ミステリーらしく続きが気になる。復生者とそれを取り巻く設定も面白い。

最後まで観ると思う。

 

善人長屋

なんとなく時代劇を観たいな〜と思って1話を観て、力まずに観られそうな明るいノリだったので視聴継続しようとしたのだが、家のBSアンテナの調子が悪いらしく2話から録画不能になってしまった。配信もなく断念。

1話見た限り得体の知れない溝端淳平さんの顔がキマってて普通に怖い。

 

初恋の悪魔

まだどういう方向に行こうとしてるドラマなのかがはっきりとはわからないが、『カルテット』みたいに人間関係の方に重心がありそう。2話で既に事件の方はアッサリ解決だったので。

主人公とヤバい奴らではなく、主人公が一番ヤバい奴っぽくて楽しみ。初恋の悪魔とはなんなのか。互いに首を傾げる動作に不思議な気持ちよさがあって早速ハマった。

 

『ひとよ』でも思ったけど、どんなに荒れてる演出でも松岡茉優さんの顔は上品に可愛い…自分は鞘師里保ちゃんが好きなのでバラエティで喋ってるところをよく見かけていたものの、俳優業の方ってあんまり見たことなかったかもしれない。佐久間由依さんは『最愛』で初めて見たんだけど、また警察の役だな。ハマってる。

 

ところで『空白を満たしなさい』と本作にはどちらも柄本佑さんが出ていて放送時間が被っているのだが、裏被りってドラマだとそんなに気にされないものなのか。しかも主役、準主役級の役柄なんだけど。今のところは『空白を満たしなさい』の再放送を録画することで両方見れている。

 

石子と羽男-そんなコトで訴えます?-

天才弁護士と見せかけてハリボテという設定が良かった。石子と羽男は助手と天才ではなく、足りない部分をかなりしっかり補い合うバディもののようだ。身近なスケールの社会派なんだろうけど、軽やかで観やすい。各回の終わりに実際のニュースらしき映像が流れるが、近年ではあるもののそこまで最新のという印象ではない。

有村架純さんの女優ぶりが好き。一筋縄で行かない強さと優しさとしなやかさを感じる。

 

鎌倉殿の13人(3クール目)

頼朝が亡くなって、タイトルの13人はこれからなのか。それも13人!(ドン!)ではなくて、5人…(中略)…いや7人…(中略)…えーい13人!(テン!)だったのか。

今のところサブタイトル通り鎌倉殿"と"13人なので、"の"になっていく過程が楽しみ。なるのか?2クール目が始まった時に既に楽しみだった義時の変わりぶりもまだまだだと思うので引き続き楽しみ。

 

ザ・ボーイズ(シーズン3)

原作未読。

もうホームランダー以下皆メチャクチャすぎて何がなんだか。ブッチャーはまともな人間ではないけどあんまりブレないのでドラマ観てる側としては安心感がある。元から様子がおかしかっただけか。まとも王選手権だとやっぱスターライトが優勝かな。

 

家庭教師のトラコ

1話、途中まで普通にハラハラしつつ観ていたのだが、トラコ先生が怒鳴りながら怒るあたりでふと我に返ってしまった。唐突に感情的になられるとキャラクターを通り越した作者の説教臭く見えてしまう。

「わかんないという言葉が嫌い」って言うのもな…自分でちゃんと考えるべきであるって言いたいのは分かるけど、剣幕と強い言葉で子供に忖度させようとしているように見えてしまう。人間味の薄いキャラクターの感情的なところが悪い方に作用しているような。デフォルメはあるにしても伝え方これでいいのかな、と心配な気持ちになる。

 

お金は大事な人の為に使うと結構幸せだよね、には単体では同意なんだけど、厳しい指導の割には凡結論で拍子抜けだったり、トラコ先生に色々事情がありそうでまだ前振りなんじゃないかと思っちゃったり、イマイチ釈然としない。1話完結風の作りなのですっきりしたい気持ちがあるのかもしれない。

トラコ先生の上辺のキャラ変も地味にストレスになっている。昭和熱血風は無茶のような。

話はまだまだこれからなんだろうけど、あんまり好みじゃなさそう。

 

アニメ

 

リコリス・リコイル

設定に既視感があるような気がしてるけど、『GUNSLINGER GIRL』かな。本作は今のところ子供を武器にする悲壮感や死と隣り合わせの緊張感があまりないので、作品全体が似てるかと言ったら別に似てない。

アラン機関の女子は割としっかり描き分けられて個性のあるデザインなので、いかにも美少女な千束とたきなが並んでると逆に判で押したような印象を受けてしまう。フキが制服着てるのを見て、千束とフキがバディ組む話の方を見てみたいと思ってしまった。

見た目から商業的な都合を感じすぎてしまうというか…全員美少女だったら特に気にならなかったかもしれない。

 

ユーレイデコ

画の作りが凝ってて面白い。

実物より仮想の諸々の価値が高い世界観を、ベースの建物が綺麗じゃなかったり、デコの部分はカラフルで色トレスにしてたりという画面から見て取れた。

視聴者である自分から見るとそうなんだけど、キャラクターから見たらもっと仮想と現実が馴染んでいるんだろうな。たぶん。管理されたディストピアという設定の作品は見たことがあるけど、人工の仮想が物理的な実存を侵食しているっていうのは初めて見るかも。

 

東京ミュウミュウ

初代アニメを少しだけ観てた。

1話だけ観て00年代の少女漫画アニメのノリに浸り、老いによってついていけなくなっていることを痛感した。プリキュアとか女児向けアニメって今もこういうノリあるんだろうか。

 

惑星のさみだれ

原作既読。気になったので1話だけ観た。

派手さはないけど丁寧だと思った。原作からしてゴテゴテした作りが合う感じではないし、堅実な演出が合う作風なんじゃないかと思う。それが一番難しいとも思う。

 

異世界おじさん

原作未読。

なんとなく見始めたけど面白いし癒し系。異世界転生モノの作品をまともに観たことがないのだが、異世界転生あるあるはなんとなく分かったつもりになっている。本当は何か触れておいた方が良かったんだろうな……。エルフの子、なんとかしてこっちの世界に来られないんだろうか。なんとかおじさんに想いが伝わってほしい。

絵が全然崩れなくて、鉛筆っぽいガサガサで太めの線のが上手くデザインと色に馴染んでいる。

 

ブッチギレ!

新撰組ほぼ死んで替え玉って設定が面白そうだと思ったので。視聴前の印象からすると意外と王道な展開をしそう。画面全体的に不思議な色味。

『石子と羽男』と被っているのでBSで録画しているが前述の通りBSアンテナの調子が悪く録画失敗しており早速数話観られていない……

 

ヴィンランド・サガ

原作未読。

最初の数分で重厚なファンタジーであることが伝わってきた。画面に隙がない。

アクションの一部に3DCGを下敷きにして手書きしてるのかな、というカットがあった。シンエヴァでもあったけど、より違和感が少ない気がする。難しい構図の工数を減らして制作できるのかな。

大筋でどんな話なのか全然知らないのだが、このクオリティのアニメが毎週見られると思うと嬉しい。続きが楽しみ。